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習慣化したクセが歯並びに
影響をおよぼすことも
むし歯も歯周病も生活習慣病ですが、子供のころのちょっとしたクセが歯並びに悪影響をおよぼすことをご存じでしょうか? 「ずっと指しゃぶりをやめない」「気づくと口をポカンと開けている」「口呼吸をしている」「よく鼻がつまっている」「頻繁にいびきをかく」などは、舌に悪いクセがあったり、鼻呼吸ができていなかったりするためで、お口まわりの筋肉や骨格の健やかな成長ができずに、歯並びが乱れる原因になります。
JR浦和駅西口より徒歩2分の「さいたま・こども矯正歯科」では、予防矯正治療から1期治療、そして2期治療(本格治療)までさまざまな矯正治療に対応します。「歯並びが悪い」「姿勢が悪い」「発音が悪い」「食べるのが遅い」「飲み込みがうまくいかない」など、お子さんに少しでも気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
歯並びに影響を与えるクセ
口呼吸(ポカン口)
本来は鼻で呼吸します。しかし口呼吸の習慣がついてしまうと、お口が閉じずに緩んだままですので、まわりの筋肉の正常な発達が妨げられます。それは筋肉だけでなく、顎の成長にも影響するため歯並びが悪くなります。口呼吸が引き起こすのは悪い歯並びだけではありません。お口の中が乾燥するので、むし歯や歯肉炎、口臭のリスクが高まり、風邪なども引きやすくなるので注意が必要です。
舌癖(ぜつへき)
舌の正しい位置は、先端が上の前歯のつけ根の少し手前に軽く触れている状態です。しかし、舌で前歯を押すクセがあると、歯が前に出てしまう可能性があります。舌で上下の歯の真ん中を押すクセがあると、上下の前歯が前に出てしまう可能性があり、下の前歯を押すクセがあると、下の前歯が前に出てしまう可能性があります。また、前歯が噛まない開咬も心配です。舌癖は歯がきれいに並ばなくなる原因になるのです。
指しゃぶり
幼いころの指しゃぶりは問題ありませんし、むしろ自然なことですが、永久歯に生え替わりはじめる4歳以降の指しゃぶりは、気道が狭くなっていることからやっている可能性があるため注意が必要です。指しゃぶり自体も歯並びを乱す原因となりますが、気道の狭さも歯並びが悪くなる原因になります。
呼吸の気道も確認できるCTを導入しています
これまでのCTでは見られなかった気道まで3D表示で確認できるモリタのVeraview X800というCTを採用しています。これによりアデノイドや扁桃の分析も可能です。規格が決まっていて、時間経過による歯の移動を確認できるセファロの機能も備わっているため、顔の骨格全体を撮影して診断できます。これにより歯並びの乱れの原因が、姿勢の悪さなのか、それとも呼吸なのかを判断することが可能です。検査では嚥下アレルギーや小帯(舌と上唇それぞれにある筋)なども診ており、歯並びの乱れの原因を追究します。
クセを改善する方法
MFT(口腔筋機能療法)
お口まわりの筋肉をトレーニングして舌の位置を正しくする方法です。唇や頬の外からの筋肉の圧力と舌の内側からの筋肉の圧力のバランスを整えて、歯並びや噛み合わせを整えます。
舌の本来の位置は上の顎に舌先が軽く触れた状態ですが、舌の位置が悪いと、歯並びや噛み合わせが悪くなり、舌が下の顎に落ち込みます。すると、顔がゆがむだけでなく、背骨までゆがみ、全身のバランスが悪くなる可能性が高まってしまうのです。それにともない全身の健康にも悪影響を与え、風邪や病気にかかりやすくなったり、集中力が続かなかったりなどさまざまな問題の引き金になります。
トレーニングには特別な装置は必要ありません。4つのトレーニング方法がありますので、お子さんのお口の状態に合わせて、トレーニングを組み合わせて続けながら舌を正しい位置に落ち着かせることが大切です。当院のトレーニングは「こもれびはらっぱ」で鏡を見ながら行います。
あいうべ体操
舌や口元の筋肉を鍛えて、お口まわりを引きしめて、舌の位置を正常にするためのトレーニングです。
【体操の方法】
「あいうべ」のそれぞれの「音」を、1秒ずつ発声しましょう。それを10回1セットとして、1日3セット行ってください。
(1)できるだけ大きな口を開けて「あー」。
(2)口を横に拡げて「いー」。
(3)口先に力を入れて「うー」。
(4)舌を出して「べー」。
スポットポジション
舌を正しい位置にするために意識を集中します。舌をとがらせてスポットに触れるのがコツです。
【体操の方法】
(1)スティックで、上の前歯の裏のふくらみのすぐ後ろ部分を触れて5秒キープします。ここが舌の位置のスポットです。
(2)スティックを離して、スポットを舌で触り5秒キープします。
ポッピング
舌を正しい位置に導くために舌を持ち上げます。そしてポンと音を立てます。10~15回くり返していると、だんだんといい音が出せるようになるでしょう。
【体操の方法】
(1)舌先をスポットにつけて、舌全体を上顎に貼りつけるように吸い上げます。
(2)そのまま口を大きく開けます。
(3)舌で上顎の裏をはじき、「ポンッ」と音を立てます。
スラープ・スワロー
物を飲み込むときに舌が前に出ないようにするトレーニングです。ストローを横向きにくわえたまま水を飲み、そのときに舌が前に出てこないようにする訓練です。
【体操の方法】
(1)舌先をスポットにつけて舌全体を吸い上げたままストローをくわえて舌の裏側にあて「いー」の口にします。
(2)スプレーを使って、口の横から奥歯に向かって水を吹き入れます。そしてストローの後ろに水を集めます。
(3)奥歯を噛んだまま「ゴクン」と水を飲みます。
舌のガムトレーニング
舌の位置と機能を治すための訓練です。舌がどのように機能しているかを目で確認することができないため、ガムを使ってトレーニングをします。ガムの形で舌の運動、厚みで舌の筋力を判断します。
【ガムトレーニングでできること】
・舌の機能チェック
・片噛みを治し、噛む力をつける
・舌の運動の訓練
・舌の筋力をつける
・正しい飲み込み方の訓練
【トレーニング方法】
①ガムを用意しましょう
②ガムを左右均等にしっかり噛みます(片噛みを治し噛む力をつけます)
③舌の上でボール状に丸めます(舌の運動の訓練)
④ガムを上顎の中央に舌で押し付け、円状に広げる(舌の筋力をつける)
⑤ガムを上顎につけたまま、唾を3回飲み込みましょう。正しい飲み込みができている場合ガムはのどに向かって三角形に流れます。(正しい飲み込み方の訓練)
以上③~⑤の手順を1日3分以上繰り返します。
舌の機能が足りないと・・・
・ガムをボール状にできない
・ガムを円状にできない、またはガムを薄く広げることができない
・ガムが前歯につく
マイオブレース
「マイオブレース」※とは、小児矯正(予防矯正)において使用される、お口まわりの筋機能を矯正するマウスピース型装置です。口呼吸から鼻呼吸に導き、舌の使い方や位置を正しく導き、飲み込みも正常化させます。5~8歳のころ、就寝時に装着し、日中の数時間にはかんたんなアクティビティとしてのトレーニングを行います。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
治療費
治療 | 費用 |
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