浦和駅に歯周病インプラント研究所を作る意味②
浦和駅東口、徒歩1分のたぼ歯科医院、院長多保学です。
先日は歯周病研究所について書きました。
本日はインプラント研究所についても書きたいと思います。
私が学生時代はインプラント学というジャンル自体が日本には存在しませんでした。今から10年前の話です。
学生時代に講義がないということは国家試験にも当然問題としてでてきませんでした。
しかし、10年前にも当然日本ではインプラント治療が盛んに行われてていました。
では国家試験にも出てこない治療をなぜほとんどの歯医者さんがやっていたのか?また治療ができていたのか?についてまずお話します。
今でもそうですが、インプラント会社が主催するインプラント講習会にいけば歯科医師であれば全員インプラント埋入は可能です。
極端な言い方をすれば国家試験にパスをしたばかりの研修医ですら治療可能ということです。
ほとんどの歯科医師はそういった1日や2日の講習会に出て実際のインプラント治療を行っていきます。
中にはきちんとした教育機関でインプラントの勉強をしてトレーニングをうけ治療をする先生方もいらっしゃいます。
また日本ではあまりEBMという言葉が使われません。Evidence based Medicine とは『科学的根拠に基づいた医療』という日本語訳になります。
いろいろな治療を行ったさまざまな論文が英語で世界中で書かれています。その中にはとある処置に対していくつかの治療法を比較した論文などもあります。
さまざまな処置法の利点欠点を論文により読みとり、実際の自分の患者さんに反映し処置法を決定することがEBMに基づく医療です。
アメリカではこういった教育が大学生の頃より訓練されています。
実際に教授と学生が授業の中で論文を基にいろいろな議論をします。
しかし、日本ではほとんどの先生方がどこかの有名な先生がこういったので自分はこういう治療法を選んだというのが現状です。
実際、アメリカに留学するまで私自身が歯医者になり5年間そうでした。そういった毎日に疑問をもち、歯周病専門医と口腔外科専修医という資格をとった後、自分で自信を持って治療ができるようにと留学を決意しました。
学生時代にインプラント治療を見学してから、自分はこの分野を極めたいと思い続けてきました。なくなった歯を再生できるなんて、当時の学生の僕にはすごく刺激的だったみたいです。
ですので留学先はインプラント科をアメリカで一番最初に作った歴史のある米国のロマリンダ大学インプラント科に決めました。
また私自身、審美歯科治療には非常に興味があり、米国ロマリンダ大学には審美領域のインプラント治療の権威であるDr Joseph Kan(以下 Dr Kan)が教鞭をふるっていました。
その審美領域のインプラント治療をマスターすべく2010年から大学院に3年間、留学をしました。
浦和駅東口 たぼ歯科医院 多保学