浦和駅に歯周病インプラント研究所を作る意味④
アメリカロマリンダ大学での留学について前回に引き続き書きます
浦和駅東口、徒歩1分のたぼ歯科医院、院長多保学です。
本日は前回に引き続きアメリカロマリンダ大学のインプラント科について書きたいと思います。
EBMについては前回も書きました。日本語に訳すと科学的根拠に基づいた医療です。毎日ロマリンダ大学では英文の論文とにらめっこをしていました。1日に4−5本くらいの英文を熟読していきます。
僕の入ったプログラムは専門医専用のプログラムでした。基礎系(生物や物理など)のバックグラウンドがあるとみなされた教育を受けます。
主にインプラント治療に係る臨床的な勉強と実際に患者さんに手術などを行うのが主体です。
まずプログラムに入るのには試験があります。
書類審査、面接と自分の専門分野の症例プレゼンテーションです。
世界中のさまざまな専門医が受験者として応募してきます。
とうぜんアメリカの大学院を卒業した受験者もいました。
面接は英語さえわかればなんとかなるのですが、症例のプレゼンテーションは緊張しました。笑
僕は歯周病専門医なので、歯周病患者に全顎インプラントを行った症例でプレゼンテーションしました。
僕の受験の時は15人くらいの専門医が試験を受けていました。
その中から毎年2人だけ合格者が選ばれます。
なんと、歯周病専門医の僕と口腔外科専門医のタイ人の友人が受かりました。
受かった時は死ぬ程嬉しくて思わず時差を忘れて父親に電話したのを今でもよく覚えています。
ロマリンダ大学では臨床的な授業ももちろんですが、午後などは実際に患者さんの手術などを自分たちで行います。
手術室は2つあります。全て録画機能がついていてどこにいても教授陣は手術を見る事が出来ます。また世界中のどこからでもインターネットによりライブオペが見学可能です。
診療室は5つありこの部屋を大学院生皆で時間を分けて使います。
学生たちの治療または手術の際には必ず指導医がつき、何かする時は必ず指導医のcheckをうけなければ先には進めません。
毎回治療をするたびにこの処置はどうやって考えて治療計画を練ったのかなどを指導医より質問されます。これがEBMに沿って答えられないと処置を没収されたりします。ですので皆何かを患者さんに行う時はその処置について勉強してきます。
これがアメリカ教育のものすごく良い所だと私は思います。
この訓練により頭の中がまったく違う構造になり理論と根拠をどう自分の考えに当てはめていくかを学びました。
写真を1枚添付します!
僕が執刀医です!この写真は指導医の先生が撮ってくれました。この時はタイ人の女性の大学院生とサウジアラビアの大学院生2人が手術をサポートしてくれました! 僕は処置に夢中ですが皆ふざけてますね笑
浦和駅東口 たぼ歯科医院 院長 多保学