矯正歯科治療・歯科治療におけるコロナウイルス対策と疑問点
2020年から2021年にかけての状況に比べ落ち着いたとはいえ、まだまだコロナウイルスについて、連日ニュースで取り上げられているのがわかると思います。
ニュースを見ていると、悪いニュースばかりが流れてくるので、恐怖心が増してくるようです。
まずは、少しでも安心して矯正治療が受けられるように、当院の取り組みをお伝えします。
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コロナウイルス対策として患者さんに協力していただくこと
大きく分けて2つの対策があります。
患者さんの協力を得ることと、クリニックで行うことの2つです。
まず、患者さんに協力してもらうことです。
- 来院時に手指の消毒を行う
まず、矯正歯科に来られたら、手指をアルコールで消毒していただきます。
受付でセットしていますので、消毒をお願いします。
その結果、患者さんがどこかでコロナウイルスに手で触れたとしても、消毒をすることでリスクは軽減されます。
- 体温を測る
次に体温を測ります。
発熱している患者さんには、診療を控えていただきます。
院内感染予防のためのスクリーニングに使用します。
- 診療前のうがいについて
治療前にはうがいをお願いします。
新型コロナウイルスに似たSARSウイルスは、イソジンガーグル等でうがいをすることで99.9%が不活化されると言われています。
そのため、医療従事者への感染リスクを軽減することができます。
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コロナウイルス対策として歯医者さんがすべきこと
次に、歯科医院で行っていることを説明します。
- 治療台など、患者さんが使用したものを消毒する
これは当たり前のことですが、患者さんが使用したものは全て消毒します。
コロナウイルスが付着した手で触ると、そこが感染源になってしまうので、可能性を減らすために消毒をします。
- マスクと手袋を着用し、感染予防に努める
患者さんからの感染を防ぐため、手袋やマスクを着用します。
- スタッフの手洗い・手指消毒の徹底と健康管理
スタッフの感染予防のため、手洗い・うがいを徹底します。
また、適切な健康管理により、免疫力の向上と感染予防に努めます。
- 診察室の換気の徹底
受付ドア、処置室の窓、裏口ドアを全て開放し、換気を徹底します。
これにより、徹底した空気交換を行います。
- 患者さんごとに使い捨ての紙コップやエプロンを用意
一度使用したものは再利用しないことは言うまでもありません。
これにより、患者さんからの感染リスクを減らすことができます。
また、使用済みのエプロンや紙コップなどから、スタッフに感染しないように気をつけます。
- タービンやバールなどの治療器具の消毒・滅菌を徹底する
これも当たり前のことですが、すべて消毒・滅菌をします。
再利用することでコロナウイルスだけでなく、HIVやB型肝炎の感染リスクも高まりますので、徹底します。
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コロナウイルスが原因で矯正治療を延期しても大丈夫ですか?
矯正治療は基本的に1ヶ月に1回です。
そのため、通常のむし歯治療などの間隔に比べ、間隔を開けることができます。
そのため、コロナウイルスが心配な場合は、1~2ヶ月間延期することも可能です。
しかし、半年も間隔をあけると、装置が外れたことに気づかず、不意に動いてしまったり、治療が遅れたりすることがあります。
治療が遅れると、虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、あまり間隔を空けると医院側も心配になります。
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インビザラインはコロナウイルス時のリスクが少ない
皆さん、コロナウイルス感染症を恐れていると思います。
しかし、現状を見ると、しばらく待ってもこの状況は落ち着かないようです。
そうすると、いつまでも矯正治療が始められない。
ウィズコロナという言葉も出てきているように、うまく付き合っていかなければならない可能性もあります。
結論として、マウスピース矯正のインビザラインは、コロナウイルス時期でも感染リスクは低いと考えられます。
理由としては
- 治療期間が短い
- 通院間隔を2ヶ月に設定することが可能であること ・治療期間が短いこと
になります。
治療期間が短ければ、矯正歯科医院にいる時間が短くなり、感染症のリスクが低くなります。
通院回数が少なければ、矯正歯科に通う回数も少なくなり、リスクが軽減されます。
この2つは患者さんだけでなく、クリニック側でも感染リスクを減らすことができます
まとめ
新型コロナウイルスで生活環境が一気に変化しました。
歯科医院としての課題、患者さんへのお願いなど、いろいろあります。
しかし、これらを行うことで少しでも安心して診療が行える環境を作っていかなければならないと考えています。
今後も、患者さんが安心して治療を受けられるような医院づくりをしていきたいと思っています。
現在、思いつく限りの対策を施していますが、新たな対策があれば、早急に導入していきたいと考えています。
また、矯正治療をあまりに先延ばしにすると、さまざまなリスクがあります。
そのため、リスクを軽減する方法としてインビザラインを推奨しています。