全顎インプラント埋入手術① (サイナスリフト、GBR、ジルコニアインプラント補綴、歯周外科手術)
術前の状態、治療計画
患者 40代 男性
主訴 紹介医よりインプラントの可能かどうかのセカンドオピニオンにて紹介をうけ来院
診査診断 上顎は残存歯が存在したが、全顎インプラント治療のため抜歯と同時に骨移植(ソケットプリザーベーション)を行い、その後に2ヶ月の軟組織の治癒を待ちサイナスリスト(上顎洞底挙上術)を行い、さらに6ヶ月の治癒後、インプラントの埋入を行うこととした。
残存歯は可能な限り良い条件でメンテナンスに入れるように歯周外科手術を予定した。
第1段階 抜歯+骨移植(ソケットプリザーベーション) 第2段階 サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
第1段階 抜歯+骨移植(ソケットプリザーベーション)
まず残存歯の抜歯を行い、骨移植(ソケットプリザーベーション)を行いました。ソケットプリザーベーションとは通常歯を抜歯すると抜歯後よりも骨のボリュームが減っていきます。その骨のボリュームの減少が起こるとインプラント治療を行う上で大ダメージです。
骨移植(ソケットプリザーベーション)はその骨の減少を最小限にしてくれると数々の論文では言われています。
私はインプラント治療予定部位の抜歯に関してはまず100%、骨移植(ソケットプリザーベーション)を行います。
またソケットプリザーベーションには他家骨を用います。
その後軟組織の治癒を2ヶ月間待ち、サイナスリフト(上顎洞底挙上術)を行いました。
第2段階 サイナスリフト(上顎洞底挙上術)
上あごの奥歯の部位には副鼻腔という空洞があります。
この空洞のため上あごの骨の高さは制限されます。
よく患者さんでインプラントできないと医者に言われたという方がいます。
厳密にいうとインプラントのための骨移植術(上顎洞底挙上術)をその先生ができないということです。
インプラント治療自体は、副鼻腔の疾患さえなければ可能なことが多いです。
上顎洞粘膜は薄い膜ですのでそれを綺麗に剥離しその間に骨移植材をいれます。そうすることでインプラントを埋入するのに必要な骨の高さができます。
上顎洞底挙上術の骨移植剤には他種骨と他家骨を混ぜて使っています。
顆粒の粒子も少し大きめのものを使用しています。
詳細はホームページのチャートをご覧下さい。