GBR 骨移植術(自家骨+Bio-oss)+ インプラント埋入
術前の状態、治療計画
患者 40代 女性
主訴 紹介医よりインプラントの可能かどうかのセカンドオピニオンにて紹介をうけ来院
診査診断 歯周病により歯牙の保存が不可能と判断
治療計画 まず第一段階として、急性症状がでている歯牙を抜歯し、同時に骨移植術を行い6ヶ月の骨の治癒後、インプラント埋入を行い更に6ヶ月の治癒期間をおき補綴処置を行う計画を立てた。
第1段階 抜歯+骨移植術(自家骨+Bio-oss) 第2段階 インプラント埋入手術
骨移植術(自家骨移植+他種骨移植)
インプラント治療を予定している部位に抜歯を行い、そのまま
自然治癒を待つと骨のボリュームが減ってしまします。
そのような事を避けるためにソケットプリザーベーションやGBR(骨移植)を行うことは現在世界のインプラント学では常識のようなものです。
GBRは主に骨欠損の大きい部位、または頬側の骨が欠損している場合に私は適応しています。
使う移植材は多岐に渡りますが、症例によりレシピを変えています。
それには論文の報告からの知識の蓄積が必要になります。
今回は自家骨(下顎枝からトレフィンバーにて採取)と他種骨(Bio-ossブタの骨を滅菌処理したもの)を混ぜて使っています。
また移植材は顆粒状の骨なのでそのままにしておくとポロポロと出て来てしまいます。ですのでメンブレンという蓋をして覆ってあげてチタンのピンで止めます。これらは場合によっては残しますが、ほとんどの症例で最終的にきちんと除去しますのでご安心下さい。
今回のメンブレンは非吸収性のメンブレンを使用していますので、インプラント埋入時に除去を行います。
非吸収性メンブレンの方が吸収性メンブレンよりもメンブレンにより骨の形が作り易く多くの骨を作り易いと言われています。
まず術式としては抜歯を行い、悪い部分をきちんと綺麗にします。
その後、骨の採取を行い、取ってきた骨を他家骨と混ぜ、欠損部位に入れます。
その後メンブレンをチタンピンで止め、縫合します。
粘膜の治癒期間はだいたい2週間くらいです。
第2段階
骨移植術より6ヶ月後にインプラントの埋入を行っております。
初期固定は良好でした。